お出かけレポート 新・地元を楽しむ お散歩気分の風呂めぐり【駿河の湯 坂口屋】

好立地でアクセスの良い『駿河の湯 坂口屋』

お出かけレポート

以前に連載した富士・富士宮エリアの風呂めぐりが好評だったため、今回は新たに沼津エリアの入浴施設を紹介したい。駿河湾を一望できる沼津市岡宮の天然日帰り温泉『駿河の湯 坂口屋』だ。東名高速道路の沼津インター近くで、3階に展望露天風呂がある。トワイライトタイムから訪ね、夕食で舌つづみを打った後、ゆっくりと入浴してきた。

100%自家源泉の日帰り温泉でのんびりと疲れを癒やした!

休日に、まあ半日ぐらいは手足を伸ばしてくつろぎたいものだ。先日、沼津市総合体育館へ卓球の応援に行き、その帰りにのんびりしたくて、『駿河の湯 坂口屋』へ夫婦で寄り道してきた。同体育館の横には旧制沼津中学の跡地に建つ沼津市民文化センターがある。作家・井上靖らの詩碑があり、一度訪ねてみたかったのだが、応援に熱が入り断念。応援後、夕景の中を御幸町から約15分、沼津ぐるめ街道を沼津インターへ向けて上り、同湯へ向かった。沼津インター出口からだと約800メートル下にある。

無料の大駐車場があり、観光帰りか、県外ナンバーの車も。沼津駅・三島駅から無料送迎バスがあるから、そちらを利用してもいいだろう。入口手前の階段途中に神社の手水舎みたいなスペースがあり、温泉水の飲泉ができる。シャンプー・石けん等は常備のため、私はタオルだけを持参した。料金は大人平日1,150円、土日1,350円、お得なナイト割引、会員割引、回数券、WEBクーポンもあるので、事前にホームページなどで詳細を確認してほしい。

フロントのある1階には地元の名産品などが買える売店、液晶テレビ付きマッサージルーム(無料)、リフレッシュにもってこいの岩盤浴(有料)もあった。おなかが空いていたのでまずは2階へ行き、旅館のような雰囲気の食事処・花するがで夕食とした。私はとんかつ御膳(1,150円)、妻はスタミナ焼き御膳(1,100円)を注文。お肉がやわらかく、家庭的な手づくり感があって、小鉢もついていた。平日限定ながら入館と食事がセットで1,700円のお得なメニューもある。自由に休憩できるスペースが2階に広々とあり、チャイルドルーム、ほぐし処なども。夕食後、3階の露天風呂でいよいよ入浴。今年、島根県出雲市や長野県松本市で温泉につかったが、それ以来の天然温泉に期待が高まった。

お肉がやわらかな『とんかつ御膳』

 

全身を洗ってから、内湯で芯までポカポカと温まり、のびのびくつろいだ。ここの湯は、地下深くから湧き出る100%自家源泉のかけ流しで、世界初の塩素を使わない殺菌方法を採用しているそうだ。どうりで泉質が肌にやさしく感じられた。温泉施設は、寝湯、ジャグジー、備長炭サウナ、陶器の湯(水風呂)、子供風呂、あかすり処(有料)などと豊富だ。

3階だから展望のいい露天風呂がとても快適だった。夜風がすがすがしく、沼津市街の暮夜にちらちらとゆれ輝く明かりに目を奪われながら長々と入浴してきた。冬の夕方、駿河湾が夕日にまっ赤に染まる絶景が見られるそうだから、次回はぜひ夕日の時間に入浴したいと思った。妻は疲労回復、腰痛効果、アンチエイジングも期待できそうな、薬草の抽出液を使った薬湯に魅了されたそうだ。

開放的な雰囲気の露天風呂

富士山南麓では珍しい自家源泉の湯

客層は子どもからシニアまで幅広く、中には温泉セットを持参しているリピーターらしき客もいた。同館の女性スタッフは「10時から23時まで営業していますから、ゆっくりとご滞在になれます。お食事処も仮眠できる場所もございます。心身ともにリラックスしてお帰りください」と笑顔で語った。

沼津で用事があったときは帰りにまた立ち寄りたい。そんな気分にさせてくれるスタッフが親切な日帰り温泉だった。

(ライター/佐野一好)

駿河の湯 坂口屋
沼津市岡宮1265-3
TEL:055-926-4126
営業時間:10:00~23:00(最終受付22:00)
休館日:毎月第3木曜(祝日の場合は翌日)

※ 記事内にある各金額は取材時のもの
※ 浴場の映像は施設より提供

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