愛犬だってマルシェしたい『ドッグマルシェ富士山』

ドッグラン

イベントレポート

朝霧高原などで月に1回開催されている、犬好きのための交流の場『ドッグマルシェ富士山』に弊紙ライターが参加してきました。
はたして愛犬と飼い主のお友だちづくりは成功するのか?

2月21日に富士ミルクランドで開催された『ドッグマルシェ富士山』に、愛犬と一緒に遊びに行った。

私は、生後4ヵ月のキャバリアの女の子を飼っている。名前はリコ。散歩デビューを果たし、そろそろ一緒に出かけたいと思っていた。ドッグマルシェ富士山で、同じ犬種に会えたり、犬を飼っている同士の“いぬ友”ができたらいいなという期待があった。

会場となる富士ミルクランドの芝生の広場には、犬連れの人たちが大勢訪れていた。中には、同じ犬種が集まって記念撮影をしている人たちもいて、SNSで繋がった人たちのオフ会をしているようだった。

散策をしていると、キャバリアを飼いたいと思っているという男性から声をかけられた。「やっぱりキャバリアはかわいいですね!」とリコを撫でてくれた。愛犬をかわいいと褒められるのは嬉しいことだ。

マルシェには、犬の洋服、編みぐるみの雑貨、犬用の鹿肉のおやつ、犬の整体、キッチンカーなどが広場に出店していた。

犬の洋服を販売するお店は、デニム生地を基調としていたり、フリルを施したかわいらしいものであったり、シンプルで着やすいものであったり、それぞれの特色がある。試着台が用意されており、店主と飼い主がおしゃべりしながら着替えさせていた。

ドッグマルシェ会場

個性あふれるお店が並んだ会場

 

『愛犬ごんたのために猟師になりました』と書かれた看板があった。「夫が、ごんたのために一念発起して仕事を辞めて、山梨県に移住して鹿猟を始めました」と奥さんは話す。鹿肉のおやつ『ごほうびおやつワンさまニャンさま』は、ペット用の無添加おやつとして、鹿の15の部位を余すことなく加工している。肉や内臓はおやつ、角は噛んで遊ぶおもちゃ、アキレス腱や首筋は噛み応えがあり、ガムのように噛めることからデンタルケアにもなるという。愛犬のために始めたことが、鹿に畑を荒らされて困っていた農家の役にも立っているという。一緒に来ていたごんたくんの寝顔から、ご夫婦に愛情を注がれて育ったことがよくわかった。

わんわん大サーカス(本紙Vol.165に登場)のステージが始まった。犬たちが縄跳びをしたり、玉乗りや綱の上に立ったりと、次々と披露していく。私はリコにおすわりを教えるのでさえ苦労したのに、一体どんな訓練をすればこんなに息がぴったりの演技ができるのだろうか。犬たちは、演技をやらされているようにはまったく見えず、お客さんの歓声に合わせてどんどんやる気になって、前のめりになっていく。団長が犬に「君ならできる!」と声をかけ、互いに信頼し合って大技に臨む姿に涙腺が緩む。ここにいる犬たちは、元保護犬やペットショップで売れ残ってしまった子だった。ステージの上で輝いている姿からは、そんな境遇があったとはわからない。現在は新型コロナウイルスの感染が拡大した影響により、演技を披露する場が少なくなっている。もっとこの子たちの演技を観たいと願う観客の拍手が大きく響いた。

わんわん大サーカスのステージ

わんわん大サーカスのステージ

 

リコと同じキャバリアと出会えたのは、帰る前にソフトクリームを食べていたときだった。5歳になる女の子、ナナちゃんを飼っているご夫婦は横浜からやって来たそうだ。昨年、あさぎりフードパークで開催された『富士山わんわんマルシェ』(ドッグマルシェ富士山と同じ実行委員会が主催)に参加し、とても楽しかったので、今回のマルシェにも遊びに来たそう。ご夫婦からナナちゃんの子犬の頃の話やしつけのことをアドバイスしてもらい、2匹の記念撮影をして、SNSのアカウントを交換して別れた。初めてのいぬ友ができて、とても嬉しかった。

2匹のキャバリア

リコとナナちゃん

 

私は、ふだんの散歩では犬同士を交流させるのは避けがちで、軽く挨拶をして通り過ぎてしまう。ドッグマルシェ富士山では、飼い主がウェルカムな雰囲気を持ちつつ、互いの犬の性格などを配慮しながら交流ができるように感じた。

次回は2021年4月17日、18日にあさぎりフードパークで富士山わんわんマルシェが開催される。愛犬が繋いでくれる縁に期待して、ぜひ参加したい。

(ライター/針ヶ谷あす香)

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