60代ライターの散歩道【雨でも傘なしで歩ける公園】

森林浴しながら歩ける雑木林

森林浴しながら歩ける雑木林

お出かけレポート

寿命を延ばすには歩くのがいちばん!健康本の多くに散歩の効用が書いてある。個人的には90歳まで元気に働きたいと思い、食事に気をつけ、毎日1万歩を目標にしている。ところが、晴耕雨読というか、雨天の日はガクッと歩数が落ちてしまう。そこで思い出したのが、雨の日でも傘なしで歩ける富士西公園(富士市入山瀬772-1)だった。

子育て世代に人気の富士西公園を雨の日に活用!

我が子が小さいころ、休日にどこかへ出かけるとなれば、そこは富士市内の公園がメインだった。無料の駐車場があり、遊具やトイレがあり、弁当を持参して、親子でよく遊んだ。そのひとつ富士西公園は、昭和の図書館を思わせる富士文庫や、今年5月に惜しまれつつも閉館となったスーパー銭湯・鷹の湯が近所にあり、子どもが飽きたら図書館で絵本を読ませ、たっぷり遊んで汗をかいたら銭湯にも立ち寄れた。長い大型すべり台やアスレチック遊具などが充実していて、ほかに四季折々の花々が楽しめる修景ガーデンや広々とした芝生広場もあって、周囲の雑木林をめぐる散歩道からは雄大な富士山がのぞめた。

富士市内でもかなり環境の整った広い公園だから、さまざまな過ごし方ができる。ふいに雨が降っても新東名高速道路の高架下へ移動すれば、そこにも充実した遊具があるため、多少の雨ならぬれずに遊ぶことが可能だ。高架橋が大きな傘代わりとなり、雨天でも傘なしで歩けるのはそのためだ。公園内だから車両の通行がなく安心だし、疲れたら休めるベンチもある。雨の日でも両手を振って元気に歩けば万歩計の値もガクッと落ちることはないだろう。実際に出かけて、歩いてみた。約30分、高架下の地面を踏んでゆっくりと往復すると汗ばんだ。歩数値は約4千歩弱。最近の若者風にいうと「イイカンジ」だ。昔風にいうと「やったね、カトちゃん!」だろうか。汗をぬぐってまた歩く。

森林浴しながら歩ける雑木林

森林浴しながら歩ける雑木林

修景ガーデンに色とりどりの花々

修景ガーデンに色とりどりの花々

改めて気づいたのは高架下なら日陰があり、晴れた日にも日焼けせずに歩けるということだ。歩いていると砂場で遊んでいる幼子と父親の姿が目に入った。子育てに忙しかったかつてのわが身が思い出されて懐かしい。じつは今日、一緒に公園へ行かないかと下の子を誘ったが、二つ返事でついて来てくれたのは妻だけだった。子どもはいつの間にか親離れし、年々親たちの関心事が健康に傾くのは世の常だ。この日も夫婦で健康談話に花が咲いた。前線などが停滞して雨が続くと妻も散歩がしたい欲求が高まるそうだ。さらに20分歩いて歩数は6千歩強。台風などの大雨では無理だろうが、多少なら富士西公園を活用しない手はないよね、と夫婦で話した。

富士西公園高架下

雨上がり直後の高架下(黒い部分が雨の跡)

富士西公園高架下

高架下にも遊具や砂場がある

(ライター/佐野一好)

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。