地元を楽しむお散歩気分の風呂めぐり【第5回/最終回】
お出かけレポート
すぐに真夏がくる。暑い季節はシャワーだけで済ませがちだが、入浴すると筋肉が重力から解放され、リラックス効果が高まるそうだ。そこで今月も、ゆっくり入浴できる、身近で快適な浴場を紹介する。
駿河健康ランド
おもてなしの心と20種類の風呂&サウナ
清水区興津にある『駿河健康ランド』は、風呂・宿泊・食べる・楽しむが一ヵ所でかなうクア・アンド・ホテルだ。一日中ゆっくりできる日帰り入館料は大人1,980円。事前のアプリ無料会員登録なら初回は1,100円になりお得だ。タオル・館内着・シャンプー等は無料のため、手ぶらで向かった。ここには20種類の風呂・サウナがある。まずは『全身浴風呂』で歩いて疲れを癒した。33度の湯の中で行ったり来たりを繰り返し、ときどきストレッチ。ヒザへの負担が少なく、運動不足の解消にもってこいだ。天然温泉の『駿河太古の湯』は1,000万年から400万年前の地層から湧く化石海水。駿河湾の浜風を感じる露天で、医学的にも治療効果があるとされる療養泉にどっぷりつかり体を芯から温めた。極楽気分はまだまだ続き、鉄分が豊富な『黄鉄泉(おうてっせん)(男湯のみ)』、白湯の『美白炭酸泉』などでのんきな休日を楽しんだ。入浴中のお父さん方もみんないい顔だ。サウナも充実していて、今回も同行したサウナ―の妻は、「特に『塩サウナ』がよかった。シャンプーも種類が豊富で、スタッフの対応も親切だったな」と高評価だ。
同館の沼倉支配人は「おかげさまで今年20周年を迎えました。清潔・安全・おもてなしがスローガン。お客様からの声を改善活動に活かし、これからも地域で一番!喜びの集まる場所を目指します。スタッフ一同でお待ちしております。どうぞごゆっくりとお過ごしください」と笑顔で語った。
ふじかぐやの湯
車イスの人にもやさしいバリアフリーの湯
『ふじかぐやの湯』は富士市のごみ処理施設『新環境クリーンセンター』の南側にあり、熱エネルギーを有効活用した浴場や食事処などを備えている。入館料は大人700円。障がい者割引350円や65歳以上のシニア割引500円(平日のみ)ほか、ファミリー割引(日曜限定)などお得なプランが多数ある。シャンプー等はあり、タオルのみ持参した。まっ先に感じたのは、清潔で広々したバリアフリーの館内。内風呂も広く、浴槽で体を洗ってから露天エリアの『檜風呂』につかり、静かな室内楽と鳥のさえずりを聞きながらリラックスした。屋根付き露天で雨でもぬれず、夏には日かげとなり長居ができそうだ。外気浴中の男性客はイスでうとうと居眠りをしていた。続いてやわらかな気泡が心地よい『炭酸泉』へ。いい気持ちで何度もあくびがでた。内風呂には座イス式『ジェットバス』のほか、リンパの流れが改善しそうな『あつ湯・ぬる湯』、もちろんサウナも。同行の妻は「サウナの温度は約90度、暑くて最高。洗練された都会風の施設は、女性にはうれしいかな」とべたほめだ。
同館の久保田所長は「土日はキャンパーや家族連れで混雑しますが、平日は比較的空いています。事前にお申し込みが必要ですが、手術痕等があり一般の浴場に抵抗がある方やお一人で入浴が困難な方でも、付き添い者とご利用いただける『小浴場』もございます。ぜひご利用ください」と特徴を語った。
近場の風呂めぐりは今回で終わるが、地元の笑顔が集まるホットスポットへ、これからも出かけてくつろぎたい。
(ライター/佐野一好)
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