手のひらに乗る盆栽の世界へどうぞ!
岳南小品盆栽会のみなさんによる過去の出展作品
樹木医が行く! 第36回
コロナ禍も収まりつつあるかと思ったところで、第7波の大きな波が来て、大変なことになっている最中にこれを書いています。みなさんが読んでいる頃はどうなっているでしょうか。今年の夏は「3年ぶり開催の○○」という言葉をよく聞きました。お祭り、花火大会、音楽イベントなどなど。
今回こちらで書かせてもらうのは、手のひらに乗せることができるミニ盆栽についてです。業界用語では「小品(しょうひん)盆栽」といいます。私も小品盆栽を趣味としていて、富士市内の愛好会に所属しています。今年は、多くの愛好会が3年ぶりに、続々と展示会の開催を決めています。私が所属する岳南小品盆栽会でも10月8日(土)〜10日(月・祝)に、富士川楽座にて展示会を開催することが決まっています。もちろん、新型コロナの状況によっては中止もありえますが……。
説明が遅くなりましたが、盆栽の展示会とは、習い事でいうところの、ピアノ発表会やダンス発表会などのような発表会、野球やサッカーなどのスポーツでいえば、実力を試す試合に例えられるでしょうか。日頃から自分が一生懸命に世話をしてきた盆栽の中から選りすぐりの逸品を飾り、多くの人に見てもらう場が「盆栽展示会」です。
過去の展示会のようす
過去2年間、この展示会が中止となったため、今思うに、ちょっとくらいミスをしてもいいかなと、私も日頃のお世話が手抜き気味だった気がします。しかし、今年は展示会開催が決まり、盆栽を飾る必要があるため、なかなか気が抜けません。この猛暑の中、もし水やりを失敗し、今年の展示会に飾ろうと考えていた盆栽を枯らしてしまったりしたら……一大事です!
小品盆栽は手のひらサイズ(時々もう少し大きいものもありますが)で、最近人気が高いサボテン、多肉植物、苔、ミニ観葉植物などと同じジャンルです。また、盆栽の飾りはテラリウム、ジオラマ、フラワーアレンジメントなどと同じような遊び心に満ちています。
今回、ここに書いてしまったため、展示会に向けて自分のハードルを上げてしまった気もして、若干後悔もしています(笑)。入場・見学無料ですし、オープンスペースで開催していますので、ふらりと立ち寄りやすい雰囲気です。何かのついでに立ち寄ってもらい、「盆栽ってこういうものなのだな!」と実感してもらえればと思います。
喜多 智靖
樹木医
アイキ樹木メンテナンス株式会社 代表取締役
弱った木の診断調査・治療に加え、樹木の予防検診サービス『樹木ドック』を展開中。NPO法人『樹木いきいきプロジェクト』では、東日本大震災で津波被害を受けた宮城県石巻市での除塩作業や学校における環境教育授業を継続中。
喜多さんのブログ『樹木医!目指して!』
アイキ樹木メンテナンス株式会社
NPO法人『樹木いきいきプロジェクト』
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